モンテッソーリ教育について
■モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは、1900年代初頭、 イタリアで女性初の医師となり、お札にも顔写真が使われていたマリア・モンテッソーリによって確立された教育法です。
子どもが過ごす環境にさまざまな道具を用意し、 どのように遊ぶのかを見極めつづけた結果、モンテッソーリ教育ならではの 「子どもが発達する底力を最もサポートできる環境とメソッド」 が生まれたと言われています。
現在では欧米やアジアに広まり、オランダでは公共教育として モンテッソーリ教育が採用されているほどです。
日本においても、モンテッソーリ教育を取り入れた幼児教育に注目が集まっています。最近では、将棋界で史上最年少でのプロ入り・前人未踏の29連勝を達成した藤井聡太七段のお母様が、モンテッソーリ教育をベースに子育てをされていたことが話題となりました。
また、アメリカのGoogle、Amazon、Wikipediaの創始者たちがこぞってモンテッソーリ教育の出身者(モンテッソーリチャイルド)であることを公表したことから、モンテッソーリ教育の世界的な知名度はさらに上がったと言えるでしょう。
■モンテッソーリ教育って赤ちゃんとどう関係があるの?
創始者のマリア・モンテッソーリは、0歳の赤ちゃんの果てしない可能性に気づき、その期間の赤ちゃんの環境や心理状態がその後の発達に大きく影響を与えることを唱えたと言われています。
日本では、モンテッソ ーリ教育といえば3〜4歳ごろから始めるものというイメージが一般的です。しかし、あまり知られていないことですが、国際モンテッソーリ協会(AMI)により0〜2歳の分野もまた理論やメソッドが確立されています。
さらにトッポンチーノの製作は、国際教師養成コースの必須課題となっているほど重要視されているのです。
■寝かしつけが楽になるだけじゃない!モンテッソーリ教育がトッポンチーノを推奨している3つの理由
(1)誕生時のプチトラウマを防ぐ
生まれたての赤ちゃんは、安全で居心地がよかったお母さんの 子宮から出てくることで「一生分の“ビックリ”」を味わうと言われています。
まず、赤ちゃんを取り巻く環境として、子宮→産婦人科や助産院(出産場所)→自宅と目まぐるしい変化をつきつけられます。それに追い討ちをかけるように、お母さん以外の誰かに初めて抱っこされる機会も増えていきます。
赤ちゃんにとって、環境の変化による“ビックリ”が強烈であった場合、「この世界は怖いところなのかもしれない」というプチトラウマにつながってしまうと言われています。
(2)一生ものの心の安定感を育む
特に生後二ヶ月の間は、モンテッソーリ教育では「(母と子の)共生期間」と呼ばれ、母子が密着して過ごすことで子どもがこの世界を安心して信頼できる心理状態の基礎をきずく大切な時期とされています。
この時期にトッポンチーノを使用することで、赤ちゃんが新しい環境や人と接する際の“ビックリ”が和らぎ、赤ちゃんは「この世界は安心して過ごして大丈夫なんだ」という一生ものの心の安定感を得るのです。
この安定感はそのまま、夜泣きの有無や、思春期における心理状態にも関わってくる重要なものです。
(3)身体、脳、言語の発達に多大な効果がある
トッポンチーノの使用によって育まれる心理的安定感は、赤ちゃんの「世界を探求したい!」という冒険心を育てます。世界に対する安心感さえあれば、お母さんにずっとくっついていなくても、ズリバイやハイハイで動きながらいろんなものを触ったり、掴んだりす るようになります。その繰り返しこそが、手足や脳の発達をスムーズにしてくれるのです。そして、これらの身体的発達がその後の言語発達を促進するのはいうまでもありません。
寝かしつけが楽になる、抱っこがスムーズ、肌触りがいいといったメリットはもちろんのこと、赤ちゃんの心理的、身体的、脳科学的発達に一生ものの影響を与えるのがトッポンチーノなのです。
■誰が、どんなときに使うのがベスト?
最後に、トッポンチーノの使用において注意するポイントをお伝えします。
いくらプチトラウマを防ぐためとはいえ、赤ちゃんを抱っこするときに必ずしもトッポンチーノで、というわけではありません。
トッポンチーノを使って赤ちゃんを抱っこするのは、基本的に両親以外の人(親戚や友人など)が望ましいとされています。
赤ちゃんにとってはお母さんはもちろん、できればお父さんも直接肌を触れ合わせて抱っこしてあげることがベストです。
ただし、里帰り出産などで赤ちゃんがお父さんに慣れていない状況などであれば、お父さんもトッポンチーノを使うことになるでしょう。
また、もちろん移動時や寝かしつけの際、授乳時などにはお母さんであってもトッポンチーノを使って楽してくださいね。
文責:関口梓